欲望と資本主義の限界
人間の欲望と経済システムという観点で見たとき、
共産主義および社会主義は人間の欲望を抑圧することで社会は良くなると考えたシステムで、
資本主義は人間の欲望のままに動かすほうが社会は良くなると考えたシステムと言えます。
資本主義経済は、その発展のためには人間の欲望を増幅させていく必要がある宿命を持ちます。
「人間の欲には限りがない」とはよく言われるが、
本当に人間は「無限の欲望」を持つことができるだろうか、というのが私の疑問です。
一般に人間の脳の情報処理能力は有限であり、したがって認識能力には限度があります。
したがって欲望もまた「人間の認識能力の限界」に制限されます(認識能力以上のものは欲として認識できない)。
ということは、資本主義も限界がある、という結論が導かれます。
遠い未来かもしれないが、人類が資本主義経済の限界に気づいたときに、
人間の欲望に依存しない経済システムを作り出せるかどうかが重要になってくると思います。
AIが作る経済システムがどうなるのか、興味があります。