「成長」を目標にするのは間違い。成長を自己目的化していませんか?
「働くことによって成長したい」「自己実現のために働きたい」という人は多いですが、
ちょっと立ち止まって考えてみたほうが良いのではないでしょうか。
成長が自己目的化していませんか?
成長は、目的ではなく、何かのための手段です。
なので、一番考えるべきことは、「何のために成長したいのか」です。
また、ここで「自己実現のため」という人も要注意です。
自己実現もそれ自体が目標ではなく、「どう生きるか」という目的のための手段に過ぎません。
「自己実現のために」という人は、マズローの段階欲求説に影響されて発言しているのですが、
マズローの段階欲求説はよく引用されている割には、正しく理解できている人は少ない印象です。
成長は善とは限りません
「成長」という言葉は、無条件で「善」だという印象を抱きがちです。
ですが、資本主義経済が経済成長を目的として(まさに成長が自己目的化している例ですが)活動した結果、
環境問題や貧富の問題を引き起こしている事実を考えると、
どうやら無条件に「成長は善である」とは言えなさそうなことがわかります。
成長に限らず、ものごとが変化する(諸行無常)中で、
変化は見る人によって「善」にも「悪」にもなりえます。
まとめ
成長は目的ではなく手段です。また成長は善にも悪にもなりえます。
何のための成長かよく考えましょう。