画廊というものに入ってみました
ゴルフの練習のためにヨドバシアキバの屋上の練習場に行ったあと、ぶらぶらと秋葉原の街を歩いていたら、
画廊の店員さんから「絵を見ていきませんか」と声をかけられてので、生まれて初めて入ってみました。
中学生時代に「一生絵画とは縁を切る」と心に誓っていた私が
画廊というものに入ってみた感想を書いてみたいと思います。
中学時代の美術の成績は10段階中で2
私は小学生の頃から絵が好きではなかったのですが、決定的となったのは中学2年生のときでした。
よくある「何でもいいから絵をかけ」という課題に、何を書けばいいのか途方に暮れた私は、とうとう提出することができませんでした。
私の中学校では、美術もペーパーテストがあり、作家についてや図法についての問題が出ました。
そのテストで私は学年5位(200人中)を取ったのですが、
学期末に渡された美術の成績は2(10段階の相対評価)でした。
ちなみに、1の成績がついたのは不登校だった生徒なので、要は最下位でした。
このとき私は「一生絵は描かない、関わらない」と心に決めました。
画廊というものに入ってみた
高校以降は美術の授業もなかったので、無事絵画とは縁が切れた生活を遅れていた私ですが、
きれいなお姉さんに声をかけられたので文化レベル的にどうなんだ、という疑問は持っていたので、入ってみました。
画廊に入ると、壁に数人の画家による絵が数枚ずつ飾ってありました。
声をかけてきたお姉さんが「この作品の特徴はこうで・・・」「この作者はこうで・・・」などと説明してくれます。
それから「ひとつだけ部屋に飾るならどの絵が良い?」ときかれたので、
私は好みの絵柄の絵を選択したところ、その作品について熱く語ってくれました。
最初はその作品や作者についての話だったので、
私も適当に話を合わせて盛り上がっていましたが、
だんだんとお値段やローンなどの商売トークに変わっていき、雲行きが怪しくなってきました。
残念だった点
画廊というのも商売でやっていますので、しょうがない点もあるのだと思いますが、
やはり商売トークになっていくと残念に感じる点がいくつかありました。
1. ローンを組ませたがる
私は美術品の相場を知らないのですが、勧められた絵は数十万円するものでした。
なので、普通の人はローンを組んで買うものなのでしょうが、
私の場合、仮想通貨で100万円単位でぶっ飛ばす程度にはキャッシュがありますので、
買うとしても現金一括払いです。
なのに、やたらとローンを組ませようと案内してきました。
なぜかというと、自社ローンを組んで販売し、その金利を稼ぎたい、というカラクリのようです。
ローンを組むと、総額で1割ほど多く支払うハメになります。
2. その場で決めさようとする
普通、数十万円もの高価な商品を購入するとき、慎重に比較検討すると思います。
なのに、「絵は衝動買いするものです!」という理論で即断させようとしてきます。
期限を決めて冷静になる時間を奪う手法は、心理学的にかなり有効であることを私は知っていましたので、
絶対に「少なくとも今日この場で決めることはしない」と決めました。
3. 値引きしてくる
私が購入を渋っていると、最後には2割ほどの値引きを提案してきました。
絵画などの芸術品は、実用品ではありません。
なので、「自分で納得した価格を出す」ものです。
店員さん自身も、それまで
「絵というものは一目惚れ」「自分で納得できるものを持つことが重要」と行っていました。
なのに、最後に値引きをやってしまうと、それまでの行為が台無しです。
自分が心底気に入って買ったものが、「他の人には安く売ってたよ」と聞いたら、
だいたいの人はちょっとショックを受けると思います。
まとめ
シンプルライフではモノを減らすとともに、上質なものを選ぶ、ということが重要です。
なので、本当に自分が気に入った1点の絵を飾るのは良いことだと思います。
とはいえ、それも自分の審美眼が鍛えられていれば、の話です。
さすがに、数十万円のものをすぐに購入を決めさせるやり方はどうかと思います。
私は一通り終わったところでさっさと切り上げて帰りました。
もし店員さんの心理テクニックにやられていたら、今頃後悔していたでしょう。
意思を強く持つことは重要です。
もし買ってしまったらクーリングオフですね。