大企業に入ったら休職制度を活用しよう
私は新卒で日系の大企業(メーカ)に就職しました。
全国に製造拠点を持つ会社だったので、
日本企業でよくある、入社後に勤務地や部署が決まる、ということを経験しました。
残念ながら部署が希望通りに行かず、その配属部署の仕事がうまくできない中、
「なぜ私は仕事ができないのだろう」
「希望通りの部署だったら仕事ができていただろうか」
「いや、人事が私に今の部署のほうが適性があると判断したのだから、悪いのは私に違いない」
などとずっと悩んでいました。
希望通りの部署に配属されていたら、「私に適性がなかった」と諦められたのですが、
日本企業の場合、仕事内容を自分で選ぶことができないために
私のような悩み方が発生してしまいます。
悩みながら働いているうちに、上司から「お前やばいぞ」と言われてとどめを刺され、
私は休職期間に入りましたが、今思えば、もっと早くから休職制度を活用しておけばよかったと思います。
休職制度を活用するメリット
休職制度は会社により全く異なりますが、日本企業の大企業であれば、
意外と休職制度が充実しています。
メリット① 保険組合から傷病手当金が出る
休職中は働けませんので給料は出ませんが、それでは生活に困ります。
生活に困るからと言って休職できないで追い詰められてしまうと、本当に詰んでしまいます。
しかし、病気での休職中は傷病手当金というお金が保険組合から給料の67%分出ます。
67%あれば生活できないことはありませんので、安心して休むことができます。
私もこれのおかげで随分と助かりました。
メリット② 擬似的に海外のように「何年か働いて何年か休む/遊ぶ」ということができる
終身雇用制がない海外では、日本のように40年働き続ける人は稀で、
何年か働いたら会社をやめて、年単位の旅行に出たり、また大学に行ったりする人も多いです。
給与水準が低かったり、中途採用がまだまだ普及していない
日本企業ではそのような働き方をする人は多くないですが、
休職制度を活用すると、擬似的に上記のような働き方ができます。
まず間違いなく社内での出世の道は途絶えますが、
それよりも自由を感じられる生き方をしたい人は、
ちょくちょく休職するのもいいのではないでしょうか。
当然ながら病気ではない休職の場合は、メリット①の傷病手当金は出ませんのでご注意を。
メリット③ 自分が自由であることを感じられる
休み始めは気分が沈む日が多く、実家に戻ってずっと寝ていることが多かったのですが、
少しずつ回復してくると、外出や旅行することも増えてきました。
気分が沈んでいた頃は他人と話すなんてことはしたくなかったのですが、
回復したことで旅行先の人と雑談ができるようになりました。
そこで感じたことは、「自分が思っている以上に世界には色んな人がいる」
「働き方も生き方も、今まで自分は固定観念に縛られていた」ということです。
典型的なものは「この会社でやっていけないなら、社会のどの会社でもやっていけない」といった
類の思い込みで、色んな人と話してみると、決してそんなことはありません。
世界はもっと自由でした。
まとめ
追い込まれている問はどうしても視野が狭くなってしまいがちです。
周りに迷惑をかけて申し訳ない、という気持ちもあるかもしれませんが、
早めに休職制度を活用するほうが良いと思います。