生活や仕事では引き算の発想を取り入れよう
片付けや整理整頓をするとき、センスがない人は、まず収納用品を買いに行ったりします。
整理整頓というのは
- 整理・・・不要なものを取り除く
- 整頓・・・使いやすいように整えておく
という意味なので、少なくとも片付け前よりもモノは減ります。
収納用品を買う、というのはモノを増やす行為です。
目標から逆方向に突っ走っているわけで、センスがないように見えます。
そういう人は得てしてモノを増やす、という足し算の発想しかないことがよくあります。
生活における引き算
生活空間をシンプルに保つキモは、やはりモノを減らすことです。
今の生活に不要なモノが周囲にないか、あれば取り除けないか、ということを考えましょう。
片付けの際も、まずは引き算を行うべく、不要なものを捨ててしまいましょう。
最初に引き算をすると、空間的に余裕ができるので、整頓もしやすくなります。
残ったものを整頓すればよいのです。
このように、整理・整頓という順序には意味があります。
モノ以外にも、なんとなく続けている習慣なども引き算できないか考えるのが良いと思います。
私はタバコは吸いませんが、タバコが人生に必要かというと必要ありませんので、
喫煙者なら禁煙をする、などです(やめられないのは依存症で病気なので、病院に行ったほうがいいでしょう)。
なんとなくタバコを更かしていた時間が、まるまる余裕時間になります。
仕事における引き算
上司が足し算しか知らなかったりすると、
少しでも業務時間に余裕があると別の仕事がやってきます。
業務時間に余裕がなければ時間を足し算して残業することになります。
本来、会社における業務というのは優先順位があり、
その優先順位はおおむね、(仕事による効果) / (仕事にかかる時間)という時間効率の順序になるはずです。
とはいえ、どんな仕事も効果はだいたいプラスになりますので、
時間効率もプラスの値を取ります。
(まれに、マイナスの効果がある仕事をやらされることもありますが・・・)
なので、どんなに効率が悪い仕事でも、仕事をしたほうが効果が増えます。
労働時間が無限にあるのであれば問題ありませんが、
法律的にも疲労的にも労働時間は有限です。
限りがある労働時間内に、より多くの成果を出そうとしたとき、
当然ながら時間効率の良い業務を優先して行うことになります。
労働時間の制限を上回るときには効率の悪い業務をやめなければなりません。
足し算ばかりで考えていると、この「やめる」という判断ができなくなります。
日本企業で長時間残業が減らないのは、
マネジメント層が足し算ばかりしていて、効率の悪い業務をさせているからではないかと私は考えています。
まとめ
欲に流されたり、よく考えないでいると、モノや仕事がどんどん増えていきます。
そうならないように、「足す前に引く」ことを習慣づけると、
部屋や仕事や頭の中をシンプルに保てると思います。