データのバックアップはポータブルHDD
シンプルライフでモノを減らしたい人にとって、
いざというときのための予備品、というのは難しい問題です。
PCのデータのバックアップも悩みどころですが、
結論から言うと、ポータブルHDDが一番シンプルです。
ポータブルHDDとは・・・
ここで言うポータブルHDDというのは、
- USBで外付けするタイプで
- ACアダプタが不要(USBバスパワー)
というタイプの物です。
2018年現在、1TBのものが7000円弱、2TBのものも1万円弱で買えます。
ポータブルHDDをおすすめする理由
バックアップの選択肢としては、ポータブルHDD以外にも
- DVD-Rなどの光学メディア
- クラウドストレージ (GoogleドライブやDropbox、Amazon S3など)
- NAS
- (ポータブルではない)外付けHDDの
といった選択肢がありますので、これらと比較してみます。
DVDやBlurayとの比較
光学メディアは、以前はバックアップとしては一般的でした。
しかし、最近のPCの場合、HDDの容量が1TBとか2TBと大容量化している中で
1枚あたりの容量がDVD-Rで4.7GB、Bluerayでも片面25GB、というのは容量不足です。
バックアップのために焼く(記録する)のも時間がかかりますし、
熱や紫外線に弱いので、記録したディスクの保管場所にも気を使います。
クラウドストレージとの比較
また最近はGoogleドライブやDropboxなどのクラウドストレージに保管するのも流行りです。
物理的にモノを管理する必要がないのは最大のメリットですが、
PCのデータをバックアップしようとすると、意外とコストがかかります。
Googleドライブ、OneDrive、Dropboxなど、いずれも1TBあたり、年間で12,000円程度かかります。
他の方の記事ですが、料金を比較すると、下のページのようになります。
もちろん、年々この料金は安くなってきているのですが、
それはポータブルHDDなども同じくらいのペースで安くなっています。
1年以上使うことを考えた場合、ポータブルHDDのほうが安上がりです。
また、インターネットを使う以上、どうしても転送速度が遅くなりがちです。
こちらのネットワーク環境に問題がない場合でも、
相手のサーバが混んでいる場合は遅くなったりします。
最後に注意点として、サービスごとに1ファイルの最大容量に制限がある場合があります。
バックアップ対象に大きなファイルがある場合、バックアップできないこともありますので要注意です。
NASとの比較
最後に、自宅でNASを構築する人もいると思いますが、
NAS = ファイル共有サーバ + 内蔵HDD
なので、どうしてもHDD単体よりも値段が高くなります。
転送速度にもこだわろうとすると、サーバ部分のスペックや、ネットワークの速度にもお金がかかります。
NAS本体の他に、ネットワーク機器のケーブルや電源ケーブル等のモノも増えますので、
ちょっとシンプルではありません。
あとNASは常時電源を入れて使うのが普通ですので、電気代もかかってきます。
設置場所にもよりますが、多少は音が出てしまいますし、火災のリスクもゼロではありません。
ポータブルHDDなら、使わないときは電気代がかかりませんし、火事にもなりません。
(ポータブルではない)外付けHDDとの比較
最後に、なぜ普通の外付けHDDではなくポータブルHDDが良いかというと、
- ポータブルHDDのほうが小型で、保管時に場所を取らない
- バックアップ程度の頻度でしか使わないのであれば、
多少転送速度などの性能が低くても問題ない - 電源ケーブルがないので、単純にモノを減らせる
という3点が理由です。
普通の外付けHDDの場合、USBケーブルをPCと接続する他に、
ACアダプタと電源ケーブルを接続する必要がありますが、
ポータブルHDDなら、PCとUSBケーブルを挿すだけでOKです。
頻度は高くないとはいえ、バックアップというのは面倒な作業ですので、
その面倒臭さを低減できるのは大きなメリットです。
バックアップの仕方とまとめ
以上のように、バックアップ方法としてはポータブルHDDが一番シンプルでおすすめです。
バックアップ方法は
- PCとポータブルHDDをUSBケーブルで接続
- エクスプローラーでバックアップ対象のファイルをコピー
- 終わったらUSBケーブルを抜いて保管
という非常に単純な運用方法です。
さらにラクをしたいのであれば、バッチファイルやシェルスクリプトを作ればいいですね。
データを失ってからでは遅いので、日頃からバックアップを作っておくことが大事です。