カウンセリングは役に立つか? →人によります
私は適応障害で休職していました。
主な症状は不眠、下痢、やる気が出ない、といったもので、
最初の1年間は向精神薬(レクサプロ)と、過敏性腸症候群の薬(イリボー)、
睡眠導入剤(ルネスタ)を服用して特に何もしないで実家で寝ていました。
1年ほど経った頃から、主治医から「カウンセリングを受けてはどうか」ということで、
週1回、1回45分のカウンセリングを受けましたが、
結論から言うと私には合っていなかった、と言えそうです。
カウンセリングとは?
カウンセリングというのは、基本的にはカウンセラーの先生と話して、
自発的に解決策に気づくことを行うもののようです。
基本的にカウンセラーの先生は、こちらに対して何かアドバイスをするようなことはありませんでした。
私の場合
何を言えばいいのかわからない!
さて、私がそのカウンセリングを受けたところ、まず、
「何を言えばいいのかさっぱりわからない」
という状態になりました。
先生は「何でもいいですよ」とは言ってくれるのですが、
私の場合は何かお題を出してもらったほうが考えやすいです。
小学生の頃から自由作文が大嫌いでしたので、
カウンセリングにも苦手意識ができました。
「何でもいいから思っていることを話してください」と言われても、
私は非常に辛かったです。
私は議論がしたかった
う〜ん・・・と唸りながら話すことを考えるのですが、
「私はこう思うのですが、先生はどう思いますか?」
という議論を始めようとすることしか思いつきませんでした。
ですが、先述の通り、カウンセラーの先生はこちらに何も言ってくれませんので、
議論にはなりません。
先生も困った顔をしているのは私が見てもわかります。
やはり、「思っていることをそのまま話す」というのは私にとって
非常に難易度の高い作業でした。
1週間が単なるネタ出しとその披露になってしまった
カウンセリングは週1回のペースでやっていましたので、
毎日「次のカウンセリングで何を話そう」ということばかり考えるようになりました。
学生時代は、繰り返される自由作文の課題に対して、
思ってもいない文章を書くことで課題をこなしていました。
そうしたトレーニングを積んだおかげで、本当にどうでもいい話をすることはできるのですが、
思ってもいないことを話してもカウンセリングには役に立ちそうにありませんでした。
先生が変わって決定的に合わなかった
そんなこんなで1年近くカウンセリングをダラダラと続けていたのですが、
カウンセラーの先生の都合で、先生が変わることになりました。
新しい先生は若い男の先生でしたが、
私が話をしたあとの反応が、いまいちピンときませんでした。
どうもカウンセリングの理論に囚われているように見えて、
信じることができませんでした。
この新しい先生が、決定的に私とは合わず、私はカウンセリングをやめました。
結論
以上のように、
- 「何でもいいから話す」というのが私にとって高難易度
- 先生との相性が悪かった
という2点から、私にカウンセリングは合いませんでした。
悩みがある方は1回カウンセリングを体験することはおすすめしますが、
誰にでも効果がある、というものではありませんので、
カウンセリングが自分に合わなくても気にしないで良いと思います。
私の場合は、自分で仏教の本を読んだり、座禅を組んだりしてみて
そちらのほうがしっくりきていますので、もうしばらくは今の方向で進みたいと思います。